CADの資格

CADの資格

CADのスキルを習得した証明として、資格は目指したいところですね。

CADの資格を有していれば、就職や転職に有利になるといわれていますが、CADの資格にはどのようなものがあるのでしょうか? 

また、CADの試験内容や受験資格といった概要も気になるところですね。

では実際にCADの資格はどのようなものがあるか、またどういう資格を取得することが転職などに有利かをご紹介します。

さて、一口にCADの資格!!といっても、CADはさまざまな業界で運用されているソフトウエアです。大きな構造物でいうと橋や建物をつくる建築や土木業界、身近なところで家電製品や自動車、航空機などをつくるプロダクト業界まで、ものづくりの世界では欠かせないツールとして幅広く利用されており、使用する業界や目的によって求められる経験やスキルが異なります。

では、どの業界では資格が優遇されるのか?また未経験からでも取得できるのか?などを詳しく見ていきましょう。

★CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験とは、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する資格試験です。

年2回行われる試験ではCADシステムに関連する知識や、パソコンに関する知識やソフトウエアと、それに付随する業務知識についても出題されます。

CADを扱う業界で広く認知されている資格試験の1つで、企業からの評価も高く、就職・転職に有利な資格と言われています。

試験部門は、大きく分けると2種類あります。

・2次元(2D)

・3次元(3D)

さらに2次元(2D)部門は5種類、3次元(3D)部門は3種類、合計8種類のカテゴリに細分化され、それぞれ能力に応じて資格を取得できる仕組みになっています。

●2次元(2D)利用技術者試験コースの概要

2次元部門の「2次元」とは「2D」のことです。

2Dとは「2-Dimensions」の略で、縦と横の2つの成分で表現できるので 「2D(2次元)」と呼びます。

これを「平面」と表現することもあり、2次元の試験では、平面のオブジェクト および図面を作成する部門となり、以下のカテゴリに分類されます。

・2次元CAD利用技術者試験基礎

・2次元CAD利用技術者試験2級

・2次元CAD利用技術者試験1級(機械)

・2次元CAD利用技術者試験1級(建築)

・2次元CAD利用技術者試験1級(トレース)

たとえば2次元CAD利用技術者試験基礎と受験すると仮定したときに、どれぐらいのスキルや期間、費用が必要なのをご紹介します。

2次元CAD利用技術者試験基礎の試験範囲は、CADシステムの基礎知識、製図の原理と表現方法、図形の表現方法、ネットワークの基礎知識、情報セキュリティなどが他紙選択方式で50問出題されます。

合格ラインは7割以上の正解で受験資格はとくに設定されておりません。

受験料は4,000円+消費税です。

この試験は、CADシステムを理解するうえでの基本的な知識を有する方を対象とし、初学者ならびに将来専門または間接的にCADシステムに係わる職業を希望する方を想定して試験です。

キャリアチェンジのきっかけによい試験かもしれません!

●3次元(3D)利用技術者試験コースの概要

3次元部門の「3次元」とは「3D」のことです。

3Dとは「3-Dimensions」の略で、縦と横の2つの成分に加えて奥行の成分を要するため、「3D(3次元)」と呼びます。物体の構造など立体視全般を意味し、3次元の試験では、立体的なオブジェクトを作成するコース部門となり、それぞれ以下のカテゴリに分類されます。

・3次元CAD利用技術者試験2級

・3次元CAD利用技術者試験準1級

・3次元CAD利用技術者試験1級

たとえば3次元CAD利用技術者試験基礎と受験すると仮定したときに、どれぐらいのスキルや期間、費用が必要なのをご紹介します。

3次元CAD利用技術者試験2級は、3次元CADシステムを利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事する方、および3次元CADシステムの周辺業務に従事している方が対象で、試験範囲は3次元CADの概念、実用的なモデリング手法、CADデータの管理と周辺知識、活用方法などがマークシート方式による多肢選択及び真偽方式で60問出題されます。

合格ラインは各分野5割以上、総合で7割以上の正解で受験資格はとくに設定されておりません。

受験料は7,000円+消費税です。

この試験は、CADシステム(製造・機械系)を利用したモデリング・設計・製図などの業務を担当、経験者のスキルの証明によい試験かもしれません!

CAD利用技術者試験は毎年出題傾向が変わると言われています。

そのため、学習方法もその年度に合わせたテスト傾向をカバー出来ている教材で学習することが大切です。主催団体である、一般社団法人コンピュータ教育振興協会から出版されている「CAD利用技術者試験公式ガイドブック」をメインに学習を進めてください!!

★CAD実務キャリア認定制度

CAD 実務キャリア認定制度は、CAD利用に関する技術・技能の成果を認定する試験です。

認定試験には、3次元CADトレーサー認定試験、3次元CADアドミニストレーター認定試験、CADアドミニストレーター認定試験の3つの部門があり、実務でCADを使用している人やCAD教育を受けている人を対象としていますが、受験資格は特に設けていないので、未経験からでも挑戦することができます。

試験の概要ですが、一般受験者は在宅試験となり、使用できるCADソフトは試験基準に合致するものであれば有償、無償はとくに定められておりません。

試験時間は解答データの提出を含めて90分、試験によって事前課題も用意されております。

費用は  

・3次元CADトレーサー認定試験が一般受験者:13,600円 学生割引:9,500円

・3次元CADアドミニストレーター認定試験が一般受験者:10,500円 学生割引:6,300円

・CADアドミニストレーター認定試験が一般受験者:7,300円 学生割引:5,300円

試験は年二回です。

合格率はCADアドミニストレーター45%、3次元CADアドミニストレーター50%、3次元CADトレーサー25%ほど。

建築、インテリアなど産業界で3次元化が進むなか、3次元CAD操作の基本を問う試験として注目されています。企業の設計部門やデザイン会社など幅広く活躍できます。

近年は2Dより3Dのほうが需要が多い傾向にありますので、キャリアアップにぜひチャレンジしてください。

★建築CAD検定試験

建築CAD検定試験は、建築系CADの技能を測る試験で准1級、2級、3級、4級の4等級に分かれています。いずれの級も受験資格は特にありませんので、未経験からでも挑戦することができます。

建築CAD検定試験(4級)※高校生(団体受験)用試験のため一般は受験不可です。

●准1級

試験概要ですが、准1級は試験時間が4時間10分、合格ラインは4図面すべて完成で合格。

課題は、与えられた建築図面(RC構造等)を、自らの建築製図知識とCADの経験を駆使したうえ、建造物の特性を理解した適切な判断によるトレースを行なってこれを完成させるという内容です。

試験は実技試験で、作図する4面は下記などが用意されております。

・配置図、1階平面図、外構(S=1/200)  

・2階平面図(S=1/200)

・基準階平面図(S=1/200)  

・断面図(S=1/200)   など建物の種類によって課題図面の種類が異なる場合がありますが、全体の図面密度は同程度です。

●2級

2級は試験時間が5時間、合格ラインは250点満点中190点~200点が目安。

課題は、建築知識をもとに、CADシステムを使って建築図面を作成する実力を備えているかが問われます。試験は実技試験で、一定時間内に下記の例に示す建築一般図を2面の作図を行います。

・設計者の描いたラフスケッチ(平面図)(S=1/100)をもとに平面詳細図(S=1/50)を完成させる

・平面図、断面図、屋根伏図、透視図(S=1/100)をもとに立面図(S=1/50)を完成させる  など

●3級

3級は試験時間が2時間、合格ラインは200点満点中140点~150点が目安。

課題は、与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレースする実力を備えているかが問われます。

試験は実技試験で、建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を一定時間内に作図します。問題数は4題である。

・階段平面図 (S=1/30)

・通り芯・寸法・通り芯記号 (S=1/100)

・柱・壁・間仕切壁(S=1/100)

・壁と窓(S=1/30)      など

●4級

4級は試験時間が2時間、合格ラインは200点満点中130点~140点が目安。

課題は、与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレースする実力を備えているかが問われます。

試験は実技試験で、建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を一定時間内に作図します。問題数は3題で、難易度は3級検定試験より低い。

・柱・壁・間仕切壁(S=1/100)

・通り芯・寸法・通り芯記号(S=1/100)

・壁と窓(S=1/30)      など

CAD、知識やスキルを言葉で説明するのは難しく、共に面接に挑む就活者との違いに苦戦を強いられることも多いようです。

高い技術を求められる職種の場合や、即戦力として直ぐ活躍を期待される場合には、建築CADの知識量やスキル力を求められますので、キャリアアップなどにおすすめです。

 そのほかにもソフトウエアベンダーが認定する資格などもありますが、資格はあるととても有利です。

ぜひ資格取得を目指してスキルを習得しましょう。今回は、「CADの資格」をご紹介させていただきましたが、関心を持たれた方はぜひ他の記事も参考にご覧いただければ幸いです。

CADとは?

これまでCADに全く縁のない方も、CADという単語だけは見たこと・聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。「よく分からないけど、なんとなく難しそう」「理系の人が使うソフト?」と、なんとなくのイメージを持っている方にもお分かりいただけるよう、今回はCADとは何か、初心者の方にも分かりやすくご紹介したいと思います。

CADとは?

 CADとは「Computer Aided Design」の略で、「キャド」と読みます。日本語では「コンピュータ設計支援」と訳されますが、簡単に言うと、コンピュータに手伝ってもらって何かを作る(設計する)、ということです。CADが登場する以前は手書きで作成していたものを、コンピュータを使って作成できるようにしたソフトのことを指します。

何を作るかというと、一番身近にあるものでは、家を探すときに物件紹介サイトで見る「部屋の間取り図」があります。部屋の間取り図は、建築用語でいうと住宅の「平面図」というもので、住宅が建てられる際には必ず作られている図面です。CADはそういった図面を作成することのできるソフトです。

CADが活躍している業界

 CADは住宅をはじめとする建築業以外にも、道路やダムを造ったり、車や機械を製造する場面でも幅広く活躍しています。どのように活用されているか、具体的にご紹介します。

1.建設業界(建築・土木)

住宅(戸建て、アパート、マンション)やビル、学校や工場などの建築をする建築分野と、道路やダム、トンネルなどを造る土木分野ではCADは欠かせないツールとなっています。設計者はまずおおまかなプランを作成し、その後実際に建てる・造るために必要な詳細図面を作成しますが、ここで活躍するのがCADです。設計の初期段階から最終段階まで様々な設計図面を作成します。

2.内装業界(家具・インテリア)

 普段皆さんが使っている机やソファ、ベッドなども設計においてはCADが使われています。インテリアは住宅や店舗において、家具やカーテン、照明などをどのように配置するかコーディネートしますが、その際にもイメージを形にするため、CADが使われています。

3.製造業界(機械・自動車・家電など)

 身の回りには様々な製品があります。携帯電話や車、冷蔵庫や電子レンジなど、どのような製品も設計図を基に作られており、その設計図はCADを使って描かれています。構造は複雑で、細かい形状のものが多いため、高機能なCADが活躍しています。

CADの仕事って?

 CADを使った仕事として「CADオペレーター」をご紹介します。

 CADオペレーターとは、一言でいうと「CADを操作する人」です。役割はその会社や職種によって様々ですが、一般的には設計者やデザイナーが考えたプランを、CADを使って図面を作成する仕事です。現代ではコンピュータも普及し、設計者やデザイナー自らCADを操作することも当然ありますが、CADが普及しはじめた1980年代~90年代は、まだコンピュータやCADソフトは高価なものであり、操作できる人も限られていました。そのため、設計者やデザイナーの意図を組み、CADを操作するCADオペレーターが登場したのです。

 では、現代においてCADオペレーターはもう必要ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。これまでCADというと、2次元、つまり平面空間での図面作成が中心でした。が、昨今は3次元、立体的な図面・モデルの作成が当たり前になっており、これまで以上に高度なCADのスキルをもったCADオペレーターは引き続き需要があります。働き方も、正社員・契約社員・派遣社員・アルバイト・パート、また在宅で活躍されているCADオペレーターもいます。

 今回は、初心者の方向けに「CADとは何か」ご紹介させていただきましたが、関心を持たれた方はぜひ他の記事も参考にご覧いただければ幸いです。