CADにはどんな種類がある?活躍する業界と代表的なソフト6選!

 以前「CAD初心者が初心者向けに解説!CADって何?」という記事で、CADとは何かを簡単にご紹介しました。
今回はCADにはどんな種類があるのかをご紹介したいと思います。CADは世の中に数多く存在しますが、様々な分類で分けることができます。

業界別

建築CAD

 CADに馴染みのない方でも一番イメージしやすいCADではないでしょうか。住宅やビル、学校など
あらゆる建築物を建てる際に使われるCADです。意匠図と呼ばれるデザインや仕様などを表す図面や、役所や検査機関に提出ための確認申請用図面など様々な図面を作成します。

機械CAD

 機械と一口に言っても、ネジのような部品の細かなものから、家電や車、航空機などの大型のものまでジャンルは様々です。いち早くCADの3次元化が進んだのがこの業界ですが、理由としては3次元のCADであれば部品同士が干渉していないかチェックしながら設計をすることが容易になるからです。航空機などの設計では、ハイエンドCADと呼ばれる高機能CADが使われています。

建築設備CAD

 建築CADは建物のデザインや構造を表すのに対し、建築設備CADは電気・ガス・空調・給排水などの設備設計をする際に使われるCADのことを指します。配電盤などのパーツを簡単に図面に配置できるように特化したソフトが多くあります。

土木CAD

 建築CADは建物を作りますが、土木CADは道路や橋、鉄道、ダムなどの構造物を設計するためのCADです。建築CADでよく使われるAutoCADやJw_cadなどの汎用CADが使われることが多いものの、土木CADならではの測量の機能などを持ち合わせた専用CADもあります。

回路設計CAD(基板用CAD)

 建築設備CADでも「電気」という単語が出ていましたが、こちらの電気CADは設備ではなく電気製品などに使われるプリント基板の設計の際に使われるCADのことを指します。

アパレルCAD

 洋服のデザインをするためのCADです。デザインに基づいて裁縫用の型紙を作成したり、生地を裁断する際に型紙をどう並べるかレイアウトするための図面などを作成します。

ジュエリーCAD

 名前の通り、ジュエリーを作るためのCADです。ジュエリーCADを使って指輪やネックレスなどのデザインを作成すると造型機で原型を製作し、思い通りのジュエリーを作ることができます。

汎用CADと専用CAD

 CADが活躍する業界をご紹介しましたが、どの業界でもその特性に適した便利機能が搭載された「専用CAD」が存在します。たとえば建築CADであれば窓や階段、建築設備であれば配線や配管などといった図形が簡単に挿入できるような便利機能があります。

 対して、業界問わずに使用することができるCADのことを「汎用CAD」といいます。最近では汎用CADにアプリケーションなどを追加して専用CADのような機能を付加できるソフトも多く出回っています。

2次元CADと3次元CAD

 CADが登場する以前、設計図面は手書きで描かれていました。ドラフターという製図台、鉛筆と定規を使って紙に書いていたものをコンピュータ化したのがCADソフトです。紙の空間は当然平面ですので、ここに描かれていたのは2次元の図面です。

 その後、コンピュータやCADソフトの進化によって登場したのが3次元、3D CADです。2次元の縦と横に奥行が加わり、物体をまるで立体的に見ているかのような見方ができます。機械CADの分野で普及が始まりましたが、現在ではどの業界でも3次元CADの導入が進んでいます。

代表的なCADソフト

AutoCAD

 世界で最も使われているCADソフトです。日本でもゼネコンや設計事務所など多くの企業で使われています。汎用CADですが、建築設計、土木設計、機械設計など「業種別ツールセット」が用意されており、AutoCADをカスタマイズし、業界ごとの作図をより効率的に行える拡張性の高さが特徴です。

Vectorworks

 デザイン性の高い建築物を作るアトリエ系設計事務所やインテリアデザイン事務所で多く使われています。こちらも汎用CADですが、建築設計に特化したVectorworks Architectなどの製品も用意されています。

Jw_cad

 インターネットサイトから誰でも無償でダウンロードすることができるフリーソフトです。無料のソフトでありながらも、その操作性や機能の豊富さからAutoCADに引けを取らず多くの企業で導入されています。

DRA-CAD

 建築設計用の専用CADで、Jw_cad同様に日本国産のソフトです。3次元にも対応しており、日影や天空率など建築法規のチェック機能が充実している点が特徴です。異なるCAD間で同じデータを扱う場合にはデータを変換する必要がありますが、DRA-CADはAutoCADやJw_cadとの互換性が高いことで親しまれているソフトです。

CATIA

 もともと航空機の設計を行っていた会社が開発した、機械設計専用3次元CADソフトです。現在では航空機以外にも自動車や、重工業メーカーなどで導入されているハイエンド(高機能)CADで、ライセンス料は他のCADソフトに比べると高価格帯のソフトになっています。

CADWe’ll Tfas

 設備設計専用CADで、設備CADの分野ではトップシェアを誇るソフトです。3次元にも対応しており、配管や配線同士が干渉していないか確認しながら設計を進めることができます。

 このように、CADといってもたくさんのソフトがあり、様々な分野で幅広く活躍しているのがお分かりいただけたでしょうか。当然CADソフトによって操作方法やできることは異なります。これからCADを学習したい方は、目指す業界や描くキャリアプランによって、学習するソフトを選択されてみてはいかがでしょうか。