世界最速レンダリングソフト「LUMION」ってどんなソフト?
建築パースを作成している方や、3DCADで設計をされている方なら聞いたことがあるかもしれません。または、すでにお使いの方などもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は世界最速レンダリングソフト「LUMION(ルミオン)」についてご紹介いたします。
LUMIONとは?
LUMIONとは2010年より登場した建築に特化したレンダリングソフトです。
3Dエンジン「Quest 3D」を開発したオランダの「ACT-3D社」がソフトウェアの開発、販売を手掛けています。
3Dグラフィックスの高度な知識を持っていなくても、簡単な操作と素早いレンダリングで結果を得ることのできる建築用の可視化ツールになります。
LUMIONでできることは?
作成した3DモデルをLUMIONに取り込んで添景オブジェクトや、インテリアオブジェクトなどを配置します。3Dモデルのテクスチャは用意されているテンプレートを選んで、その後自分の想像したデザインに寄せるための細かい調節ができます。ルールにとらわれること無く、自由にデザインできることこそLUMIONの強みかもしれません。
レンダリングまでにいくつかステップがありますが、とてもシンプルです。
静止画では、
モデルをデザインする→パースを撮る→エフェクトを追加する→レンダリングサイズを選ぶ
動画やパノラマも書き出すことができるので、アニメーションパースや、VRにも対応しています。
どんな表現ができる?
LUMIONにはたくさんのエフェクトがあります。
太陽による影の動きは、建築パースでは大事な表現部分であるかと思います。
LUMIONではキーフレームを使用して建築される実際の地域の太陽位置を決定することができます。日付や時間も細かく設定できます。
天候の変化では曇りや雨、雪なども表現できます。
雨のエフェクトでは地面に打ち付ける雨の粒、水面に浮かぶ波紋などとてもリアルな表現を見せてくれます。これらの設定も本当に簡単にできてしまうので、驚き、感動するのではないでしょうか。
使っているソフトとの互換性は?
ほとんどの3Dモデル拡張子との互換性があり、モデリングソフトを選ばないところもまた強みと言えます。
- Revit
- Sketchup
- ArchiCAD
- Rhino
- Vector works
- AutoCAD
これらは無料プラグインが公式に用意されているモデリングソフトです。
プラグインをインストールすれば問題無く LUMION を使用することができます。
記載したモデリングソフト以外でも、互換性のあるファイルフォーマットで書き出すことができればLUMIONに取り込むことができます。
- Collada(.DAE)
- SketchUp®(.SKP)
- Autodesk®(.FBX)
- Autodesk®(.DWG)
- Autodesk®(.DXF)
- 3DSMax®(.MAX)
- 3DSMax®(.3DS)
- ウェーブフロント(.OBJ)
以上のファイルフォーマットに書き出すことができればすぐにLUMIONを使うことができます。ほとんどのモデリングソフトからご紹介したいくつかのファイルへ書き出すことができるのではないでしょうか。一度確認してみてはいかがでしょうか。
推奨している動作環境は?どんなパソコンなら動かせるの?
LUMIONなどのグラフィックパフォーマンスを重視するソフトウェアを使用する場合は、グラフィックカードが重要です。
推奨されている数値10000点以上のG3DMarkを記録するものですと、例えば
- NVIDIA Quadro P5000
- NVIDIA GeForce GTX 1070
- NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti
など他にも様々な種類のカードが当てはまりますが、価格帯や作業するデータ量によっても選ぶべき基準が変わってくるかもしれません。いずれにせよ、できるだけ数値の高いものを準備できると良いです。
他にもオペレーションシステム「Windows 64bit」が必要であったり、システムメモリ「16GB」以上が必要だったりします。
推奨動作環境については本ブログで改めてご紹介したいと思います。
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