CAMって何?製造業におけるCAD・CAMの特徴と代表的ソフト3選!

 CADについてこれまで何度もご紹介してきましたが、CADと似ている「CAM」という単語をご存知でしょうか?「CADと似てるけどどよく知らない…」という方も多いかもしれませんが、実はCADとCAMは関係性の深いソフトなんです!今回はそんなCADとCAMの特徴や違いについてご紹介します!

「CAD」「CAM」って何?違いは?

 ずばり、「CAD」「CAM」はいずれも製造業・ものづくりの現場で用いられるシステムを指します。その違いは、「どういった目的で用いられるか」という点です。

 CAD(キャド)は何度かご紹介した通り、「Computer Aided Design」の略で、日本語では「コンピュータ設計支援」と訳されます。簡単に言うと、コンピュータに手伝ってもらって何かを設計する、ということを意味します。CADは“設計”するためのツールです。

 次に、CAM(キャム)ですが、こちらは「Computer Aided Manufacturing」の略で、日本語では「コンピュータ支援製造」と訳されます。工作機械を操作するための加工プログラムを作成するソフトで、CAMは“製造”するためのツールです。

 では、それぞれのソフトが具体的にどのように活用されているのか、特徴を詳しくみていきましょう。

製造業におけるCADの活用

 CADはコンピュータを使って設計図面を作成することができるソフトです。「CADにはどんな種類がある?活躍する業界と代表的なソフト6選!」でもご紹介しましたが、建築や建築設備、土木、回路設計、アパレルなどさまざまな分野で幅広く使われており、もちろん製造業、ものづくりの現場でも大いに活躍しています。製造業と一口に言っても、設計される製品は携帯電話や冷蔵庫などの家電、車や航空機などなど、製品の大きさや構造は千差万別です。

 製造業で用いられるCADにも2次元CADだけでなく3次元CADが存在し、活用されています。以前「3Dプリンターって何?家も作れるって本当?」でご紹介した3Dプリンターもこの3次元CADのデータを元に対象物を造型しています。

CAMの特徴・メリット

 製造業では、金属などの材料を切ったり削ったりと加工して製品をつくり出します。その金属などを加工する機械で多く使われているのが、「NC旋盤」と呼ばれるものです。

 旋盤(せんばん)とは、円柱状の加工材料を回転させ、そこにバイトと呼ばれる刃物(工具)を当てて不要な部分を削り取る機械のことをいい、切削以外にも穴開け、中ぐり、溝加工などさまざまな加工を行うことができます。NC旋盤はこの旋盤にNC(「Numerically(数値的に) Control(制御する)」の略)、コンピュータによる数値制御の機能を加えた機械のことを指します。従来の手作業と異なり、作業者による仕上がりのムラもなく、同じ品質のものを効率的に加工できるようになり、ものづくりの作業効率向上に大きく貢献しています。

 このNC旋盤を動作させるためには、NC装置のシステムにNCプログラムを入力する必要があります。NCプログラムによって複雑な加工にも対応させることができますが、他の多くのプログラムと同様、アルファベットと数字の文字列の組み合わせによって構成されており、機械ごとに言語などが異なります。そのため、NCプログラムを直接入力するにはある程度の知識・スキルが求められます。

 そこで登場するのが「CAM」です。CAMを用いることで機械に直接打ち込むことなく、コンピュータ上でNCプログラムを作成することができます。CAMを使用することによって、熟練した技術者でなくても工作機械で加工ができ、精度の向上が期待できます。

 CAMのなかにはCAM単体のタイプとCAD/CAMというCADにCAMが組み込まれたタイプがあり、CAD/CAM タイプはCADで設計を行ったのち、CAMに切り替えるとそのままCAMとして使えるという特徴があります。CAM単体のタイプは、CAMに合わせてCADのデータを変換しなければならないケースもあります。

 また、CADと同様、2次元CAM(以下、2DCAM)と3次元CAM (以下、3DCAM) が存在し、 3DCAM は3DCAD のデータからプログラムデータを作成することが可能です。
 2DCAMは、2軸のデータを出力し、2.5D、2.8Dといった平面に断面を付加したり、側面から見た輪郭形状を付加するなどのものや、3DCADなどで作成された自由曲面を含む立体データを用いた3軸以上の加工(同時5軸など)を行うものを3DCAMと言います。 

CAMの代表的ソフト 3選

Fusion360(Autodesk社)  

 WindowsだけでなくMacでも利用可能な低価格3DCAD/CAMシステムです。 
 クラウドベースで作られており、 2軸加工、3軸加工、穴加工、旋盤加工、5軸加工(※Ultimate版のみ)までの加工に対応可能です。 

Mastercam(CNCSoftware社) 

 世界的にも利用数の多いCAMです。幅広いモジュール構成で時間効率、作業効率、費用対効果を考えた構成になっているため、様々な顧客ニーズに応えることができるシステムとなっています。 

hyperMILL(OPEN MIND Technologies社) 

 同時5軸加工CAMとしては高い評価があり、国内においてはほぼすべての工作機メーカーが5軸加工用としての推奨CAMとされています。 
 また、2軸から5軸までのインターフェースを統合化してあり、操作性の向上もなされています。 

 製造業においてCADとCAMの存在は非常に大きいものです。CADの学習に興味のある方は、ぜひBRINGROWへお気軽にお問合せください!